専門学校岡山ビジネスカレッジ(OBC)調理師養成学科では、2年生の日本料理実習で鼈(すっぽん)料理に取り組みました。
今回のテーマは、単に調理技術を学ぶことではありません。
「命をいただくとは、どういうことなのか。」その意味を、料理を通して考える「命の授業」です。
実習で作ったのは、すっぽん料理を代表する「丸鍋」と「丸雑炊」

普段、私たちはスーパーや市場に並んだ食材を見て、「食材」として受け取ることが多くあります。けれど、その一つひとつは、もともと自然の中で生きていた命です。
魚も、肉も、野菜も、米も。
私たちが口にするすべての食材は、多くの時間をかけて育ち、たくさんの人の手を通って、私たちのもとへ届いています。
生産する人。運ぶ人。届ける人。その先に、料理をする料理人がいます。
料理人は、食材をただ「調理する」のではありません。命を預かり、その命を無駄にすることなく、できる限りおいしい料理へとつなげていく。そこには、技術だけではなく、食材への敬意や、生産者への感謝が必要です。
今回の実習では、すっぽんを余すことなく使い、その旨味を最後の一滴まで生かして丸雑炊に仕上げました。
鍋の中に残っただしにも、その命の味わいが詰まっています。
最後まで大切にいただくこと。それもまた、料理人に必要な姿勢の一つです。


料理を学んでいると、包丁の技術や火入れ、盛り付けなど、目に見える技術に意識が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、その料理の向こう側にあるものを想像すること。
「この食材は、どこから来たのか」「誰が育ててくれたのか」「この命を、どう料理につなげるのか」
そんなことを考えながら食材と向き合うことが、料理人としての心を育てていきます。
食材への感謝。生産者への感謝。そして、命をいただくことへの感謝。

今回の鼈料理の実習が、学生たちにとって、料理人として大切にしてほしい気持ちや心得を改めて考える時間になりました。
これから先、どんな厨房に立っても、目の前の食材に敬意を払い、その命を大切に料理できる人であってほしい。調理師養成学科では、料理の技術とともに、そんな「料理人の心」も伝えていきたいと考えています。
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